時差ってなんだ

彼との国際遠距離恋愛。

どうやってアプローチしていいのか、

わからなかった。

幸い、カナダと日本では約１３～１４時間ほど時差があったので、

昼、夜

真逆

という、ある意味連絡しやすい時差ではあった。

おはよう

おやすみ

は、いつもセットだった。

自分が寝ている時間に、相手が同じ今日という日を過ごしている。

そんな状況は、なかなか不思議な感覚である。

同じ国に住んでいる人とでさえ、

なにかと連絡するのは大変なのに、

日付も、時間も、国も、言葉も

違う彼と連絡を取り合うことは、大変な一方で

とても楽しいものでもある。

私達の連絡手段はもっぱらトークアプリで、

テキスト、もしくはテレビ電話。

きっと国際恋愛中の皆さまが通るであろう、

”TV電話、顔がフリーズ問題”

だんだんと使用状況は改善されているが、

まだまだ会話が途切れたり、フリーズすることがある。

「え？聞こえない！」

「顔が見えない」

「見えているが、変な顔で止まってる」

付き合いたての恋人の変顔がフリーズしたままって、

どんな仕打ちなの。

まぁなんなら、まだ愛しい人の顔が映っているだけいい。

よくわからない家具、

はたまたモザイクなの？

みたいな画面の状況でフリーズしたときの、切なさ。

あたしが見たいのはそれじゃないんだわ、と。

スマホの待ち受け画面には、カナダ時間の時計を張り付け、

彼の住む町に思いを馳せるアラサーの私。

ちょっとホラー。

遠い国から届く

おやすみ。

テクノロジーにありがとう。

ネットワークを作っている、

色々な偉い人、頭のいい人ありがとう。

私、

国際遠距離恋愛してます。